今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「暑さ寒さのないところ」です。
暑さ寒さのないところとは?
今回のお話
洞山良价(とうざん・りょうかい)禅師に一人の僧が質問しました。
「冬は凍えるほど寒くなり夏はうだるように暑くなります。この寒さ暑さをどう避けたらよいでしょうか?」
洞山禅師が答えます。
「どうして寒さ暑さのないところへ行かないのだ」
僧がさらに聞きます。
「えっそれはどんなところですか?」
洞山禅師が答えます。
「寒時は闍黎(じゃり)を寒殺し熱時は闍黎を熱殺す。寒い時はそなたを寒殺するところ暑い時はそなたを熱殺するところだ」
僧は理解します。
「そうか寒さ暑さを避けるのではなく、寒い時は寒さに徹底し暑い時は暑さに徹底しろということか」
寒い時には暖かさを暑い時には涼しさを求めてしまうものですがそういう相対的な観方こ超えて寒さと一つ暑さと一つに成り切ること。解脱はそこにあるのです。
お線香いかがでしょうか。
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