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花園誌新連載!「達磨大師一代記」5月号は第2話「心の宝」


今月も「心揺さぶる!禅僧伝 達磨大師一代記」を描かせていただいております。

第2話は「心の宝」です。

 

第2話「心の宝」

どんなものより優れている宝とは?

 

今回のお話 

般若多羅(はんにゃたら)尊者が、香至国(こうしこく)の三人の王子たちに尋ねました。

 

「先ほど国王さまからいただいたこの宝珠は、欠けるところがないほど丸く美しい光を放っています。これに勝る宝があるでしょうか?」

 

第一王子の目浄多羅(もくじょうたら)と第二王子の功徳多羅(くどくたら)の二人はこう答えました。

 

「この宝はどんな宝よりも優れています。もちろんこれ以上のものなどありません。尊者ほどの力量の持ち主でなければどうしてこの珠を受けられましょう」

 

般若多羅尊者は第三王子の菩提多羅(ぼだいたら)にも聞きました。

 

「菩提多羅王子もそう思いますか?」

 

菩提多羅王子はこう答えます。

 

「これはたしかにすばらしい宝珠ですが、俗世の宝であり最も優れたものではありません」

 

そして続けて

 

「この上ない宝とは仏法という宝です。輝きを放つのは珠ではなく智慧の光であり心の明るさです」

さらに

 

「この珠の輝きは智慧の光を借りてこそわかるもの。私たちも師と同じように仏の道を得ることができれば心の宝が目の前に現れるでしょう」

 

般若多羅尊者はこれを聞いて菩提多羅こそ自らの法を嗣ぐべき人物だと確信しました。

しかしまだその時節ではないと思い、ひとまずそのままにして王宮を去ったのでした。

 

 

 

 

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