前回お伝えしていた通り、先月まで花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」6年間描かせていただきました。
そして今月からは装いも新たに「心揺さぶる!禅僧伝 達磨大師一代記」を始めさせていただきます。
「心揺さぶる!禅の名場面」では毎回違った禅の逸話などを漫画化していたわけですが、「心揺さぶる!禅僧伝」では一人の僧侶の一生を1年間にわたって綴っていきます。トップバッターは禅宗の初祖といわれる達磨大師です。
南インドの第三王子
今回のお話
張子のダルマや玩具のダルマ落としなど日本の生活にもなじみのある「ダルマさん」ですが、そのダルマさんが禅宗の初祖・達磨大師であることをどれだけの人が知っているでしょうか。
達磨大師は南インドの香至国(こうしこく)の第三王子として生まれました。
名を菩提多羅(ぼだいたら)といいます。
菩提多羅は目浄多羅(もくじょうたら)第一王子、功徳多羅(くどくたら)第二王子の二人の兄とともに宮殿で健やかに暮らしておりました。
ある日のこと、父である香至王のもとに般若多羅(はんにゃたら)尊者が招かれました。尊者はお釈迦さまより数えて27番目の祖師です。
聞けば、般若多羅尊者という人は、宮殿に貯蔵されていたとても大事な宝珠を贈っても惜しくはないというほどえらいお坊さまだということでした。
菩提多羅は二人の兄とともに尊者にあいさつに行きました。
そこにいた般若多羅尊者の顔を見た菩提多羅は何か運命的なものを感じました。
これが菩提多羅にとっての師匠との最初の出会いでした。
桜の花をイメージした片手念珠いかがでしょうか。
プロモーションコーナー
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