こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「不動心」です。
沢庵和尚の説く不動心とは?
今回のお話
沢庵宗彭(たくあんそうほう)が柳生但馬守宗矩(やぎゅうたじまのかみむねのり)に自分の著作を渡します。
タイトルは「不動智神妙録」。
禅の心を剣術に応用した内容ということでした。
このタイトルを見て宗矩はなるほどと思いました。
「『不動智神妙録』…つまり簡単には動かない強い心を持てということだな」
ところが沢庵和尚はそれを聞いて笑顔で否定します。
「ハハハ違う違う。不動といっても石や木のように全く動かないという意味ではない」
そしてさらにこう続けます。
「むしろ逆に前後左右四方八方自由に動く心、それが不動智。自由に動くのは心がどこにも止まっていないから。どこにも止まっていないことが動かないということ」
それを聞いて宗矩も納得がいきます。
「そうか剣の立ち合いで敵と向き合うとき、相手の剣先やら目の動きやら手足の動きやらキョロキョロと見まわしたあげくどこか一箇所に心を止めてしまったら、そのスキを突かれてたちまちこちらがやられてしまう…自由に動く心こそ大事なのだ」
不動智とは「仏の心」の働きです。
それは片時もどこにも止まらない本来の私たちの心の働きです。
その心をどこにも止めない気づきとその実践が悟りなのです。
今回の登場人物である柳生但馬守宗矩はあの有名な柳生十兵衛のお父さんですね。
徳川将軍家の兵法指南役で、いろんな映画にも出てきます。
先月に引き続きカレンダーです。
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