こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「求法の心」です。
雪の降る中やってきた花園法皇
今回のお話
今日は大徳寺での法座(説法の集まり)がある日でしたが、あいにくの大雪のため、いつも熱心に通ってくる花園法皇もさすがに来ないだろうと宗峰妙超禅師は思っていました。
しかし法皇がおいでになったとの連絡があり、まさかと思い禅師が直接入口に見に行くと果たしてそこには雪まみれになった花園法皇がにこにこ立っていました。
「このような雪降りですからお越しはないものと思っておりました」
花園法皇が答えます。
「仏法を聞こうという者は怠慢であってはなりません」
そしてさらにこう続けます。
「火の中をわけてさへ聞く法(のり)の道 雨風雪はものの数かは」
(火の中を分け入ってでも仏法を聞かねばならないのだ。雨・風・雪などは取るに足らない)
どこまでも真摯な法皇の求法への心に一同は深く感動するのでした。
来年の干支人形は寅です。
プロモーションコーナー