今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「いま・ここ・わたし」です。
この世で一番尊いこととは?
今回のお話
一人の僧が百丈懐海(ひゃくじょうえかい)禅師にたずねました。
「この世の中で一番尊いこととは何ですか?」
百丈和尚は答えます。
「独座大雄峰(どくざだいゆうほう)。いまここにわたしが一人でこうして坐っているということだ」
僧は悟ります。
「そうか。独座といっても孤独という意味ではない。お釈迦さまが『天上天下唯我独尊』と叫ばれたようにすべての命ある存在は尊いということ!」
百丈和尚は続けます。
「その通り。自分がいまこうして生きていることが何よりも尊いということなのだ」
無限の時間、無限の空間の中、「いま」「ここ」という一点で「わたし」がこうやって生かされているという驚きと感激、これ以上に尊いことがあるでしょうか。
来年の干支は辰ですね。
干支商品いかがでしょうか。
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