あけましておめでとうございます。
今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「諸悪莫作(しょあくまくさ)」です。
仏法の大意とはつまるところ何なのか?
今回のお話
地方官吏である白居易(はくきょい・白楽天)は高僧として名高い鳥窠道林(ちょうかどうりん)和尚をたずねますが、何と和尚は森の中のとても高い木の上で坐禅をしていました。
白居易はたまらず声をかけます。
「和尚そんなところで坐禅をしていると危ないですよ。落ちたらどうするんです」
鳥窠道林和尚は涼しい顔で答えます。
「わしは大丈夫。争いの絶えない政治の世界にいるあなたよりよほど安全じゃわい。それよりあなたの心は妄想でゴウゴウ燃えておるな。早く消した方が良いぞ」
思わぬ反撃をくらった白居易ですが、めげずになおも質問します。
「改めてお聞きします。仏法の大意とはつまるところ何なのでしょうか?」
これに対する和尚の答え。
「諸悪莫作 衆善奉行(しょあくまくさ しゅぜんぶぎょう)」
(悪いことをするな 善いことをせよ)
もっと何か高尚なお話が聞けると思っていた白居易はあてがはずれてしまいます。
「いやそんなことは三歳の子供でも言えますよ」
すると和尚いわく
「言うだけなら三歳の子供でもできるが、それを実行するのは長年経験を積んだ老人でもとてもむずかしい」
悪いことをせず善いことをせよ。ごく簡単なことのようですが、この当たり前のことを心がけるのが仏の道なのです。
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