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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」7月号は「死にとぅもない」

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。

今月のテーマは「死にとぅもない」です。

名僧の辞世の句とは?

 

今回のお話 

名僧の誉れ高い仙厓義梵(せんがいぎぼん)が、いよいよ臨終のときを迎えようとしていました。

筆を取り辞世の句をしたためます。

義梵の最期の言葉ということで、周りの僧たちはどんなありがたい内容なのだろうかと期待していました。

しかしそこに書かれてあった言葉はただ一句

 

「死にとぅもない」

 

とあるだけでした。

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あっけにとられた僧たちは義梵にこういいます。

 

「あの…ご冗談ではなく、どうか本当のお言葉を書いてください」

 

ところが仙厓義梵が次に書いたのは、最初の『死にとぅもない』の前に『ほんまにほんまに』とつけ足しただけでした。

 戸惑う僧たちでしたが、年長の僧が発言します。

 

「いやこれは一見死にたくない気持ちにこだわりを持った名僧らしからぬ言葉に見えるがそうではない。人間は生まれてきた以上必ず死ぬ。ならばその死に方に格好をつける必要はないということだ」

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人間は自分で死に方を選ぶことはできません。

だからこそ死に方にこだわることなく死の瞬間までどう生き抜くのか。

それが大切なことだと仙厓義梵禅師は説かれたのでしょう。

 

 

 

余談ですが、最期に「死にとうない」とつぶやいたのは一休さんだと私は聞いていました。(実際そういう説もあるそうです)

またこの仙厓義梵さんの絵は今でいうゆるキャラぽくてかわいいです。一度ご覧になってみてください。

 

 

 夏期講座参加者募集中だそうです。

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