こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「鬼子母とお釈迦さま」です。
子供がいなくなって鬼子母の目にも涙が
今回のお話
お釈迦さまのところに鬼子母が血相を変えてやってきました。
自分のかわいい息子の一人であるアイジがいなくなってしまったというのです。
「どこを探してもアイジが見つかりません。聡明なお釈迦さまならあなたの息子の居所を知っているかもしれないと人に教えてもらいました。お釈迦さま、私の子はどこにいるのでしょうか?」
お釈迦さまは答えます。
「子供がいなくなったとはお気の毒に。だが鬼子母よ。あなたには五百人の子供がいると聞く。それなら一人くらいいなくなってもよいのではないかな」
鬼子母が反論します。
「何をおっしゃいますお釈迦さま。たとえいなくなったのがたった一人でも、母である私にとっては地獄の苦しみなのです」
それを受けてお釈迦さまがいいます。
「そうか。それならあなたに子供をさらわれた母たちもちょうど今のあなたと同じ気持ちでいるのではないかな」
これを聞いて鬼子母はハッとして自分の所業を思い出します。
恐ろしいことに、この鬼子母はたびたび人間の子供をさらっては食べるということをくり返していたのでした。
「そうだ私は他の人たちのことを少しも考えていなかった。私は何と罪深いことをしてしまったんだ」
やっと自分の悪事に気がついた鬼子母は涙を流して今までのことを心から悔います。
その様子を見たお釈迦さまは奥から弟子のアーナンダを呼びます。
アーナンダはアイジを連れていました。
実はアイジはお釈迦さまが預かっていたのでした。
その後鬼子母はお釈迦さまの弟子になり、子供を守るやさしい母となりました。
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