こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月度も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「盂蘭盆」です。
餓鬼道に堕ちた母を救うには?目連尊者の供養
今回のお話
釈迦十大弟子の一人である目連尊者。
亡くなった母はどうしているだろうと思い、得意の神通力であの世を見てみると、何と母は餓鬼道に堕ちて飢えと渇きに苦しんでいました。
あわてて母のもとに食べ物を供養する目連尊者。しかし食べ物は母が口に入れようとすると、火となり燃えてしまうのでした。
あのやさしかった母がどうしてこんな目にあっているのだろう?
目連尊者はお釈迦さまに疑問を投げかけます。
お釈迦さまの答えはこうでした。
「あなたの母は自分の息子を愛するあまり、よその子を不幸にしてしまっていた。それゆえ餓鬼道に堕ちてしまったのです」
自分のせいで母が苦しんでいたとは。
目連尊者はどうしたら母を救えるかお釈迦さまに聞きます。
「7月15日に90日間の安居(あんご)を終えた僧たちが集まる。彼らに供養しなさい」
いわれた通りにすると、たちまち母は救われました。
目連尊者はお釈迦さまに深く感謝して、その後こう聞きます。
「私が今回行ったようにすれば、他の餓鬼道の人たちも救われますか?」
「父母や祖先の恩に感謝の気持ちを抱き、僧たちに供養するならば救われるでしょう」
これを聞いた目連尊者はよろこびのあまり踊り出したそうですが、一説によればそれが盆踊りの起源といわれているそうです。
プロモーションコーナー
目連尊者の盆踊りの話、ネームまではやりましたが、本編ではカットしました(泣)