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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」3月号は「中道~ソーナの琴~」

今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。

今月のテーマは「中道~ソーナの琴~」です。

琴がよい音を出す弦の張り具合とは?

 

今回のお話 

お釈迦さまの弟子の一人であるソーナ。

彼は誰よりも熱心に修行をしていましたが、それにも関わらず解脱できないことに深く悩んでいました。

 

「私の生家には財産がたくさんある。いっそ実家に帰って世俗の生活に戻り、その財産でおもしろおかしく暮らした方がいいのかもしれない」

そこにお釈迦さまが現れ、こう聞きます。

 

「ソーナよ。あなたは琴についてくわしいと聞いた。もし琴の弦がきつく張りすぎていたらその琴はよい音を出すだろうか」

 

ソーナが答えます。

 

「いえお釈迦さま。弦をきつく張りすぎていてはよい音は出ません」

 

さらにお釈迦さまが問います。

 

「逆に弦がゆるすぎていたらどうだろう」

 

ソーナが答えます。

 

「ゆるすぎていてもよい音は出ません」

 

お釈迦さまが最後にこう聞きます。

 

「ではよい音を出すにはどうしたらよいのだろう」

 

ソーナが確信を持って答えます。

 

「琴の弦を張りすぎずゆるすぎず、ちょうどよい度合いであれば琴はとてもよい音をかなでることでしょう」

 

これを聞いてお釈迦さまがこうお話しました。

 

「行き過ぎた努力はたかぶりを招き少なすぎる努力は懈怠を招く。ちょうどよい努力を保つことが大切なのだ」

 

解脱は快楽の追求や極端な苦行を離れた「中道」にあると釈尊は説かれたのです。

 

 

 

あすなろ念珠いかがでしょうか。

 

 

 

 
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