今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「福の神と貧乏神」です。
福の神の後にやってきた神さまとは?
今回のお話
ある家に豪華な服を着た見目麗しい福の神が訪ねてきました。
家の主人は喜んで家に上げ、手厚くもてなしました。
「福の神さま、どうかいつまでも家にいて私に富をお与えください」
そこにまた一人の客がやってきます。
それは貧乏神でした。汚らしい着物をまとい、髪はボサボサ。おそろしげな顔をしています。
「私は貧乏神。財産を減らす神であるぞ」
これを聞いた主人は怒って貧乏神を家からたたき出そうとします。
そして福の神にこういいいました。
「福の神さまお騒がせしてすいません。この変な女はすぐ追い払いますから」
ところが貧乏神といっしょに福の神も家を出ていこうとします。
あわてて主人は彼女を引き留めます。
「福の神さまどこに行かれるんですか?あなたはここにいていいんですよ」
福の神はこう答えます。
「この貧乏神は私の妹です。私たち姉妹はいつもいっしょ。この子を追い出すのなら私も去らねばなりません」
主人はこれを聞いて驚きのあまりヘナヘナと座り込んでしまうのでした。
人生には良いこともあれば悪いこともある。それらは表裏一体。良いことだけを求め悪いことは避けるといった選り好みはできません。
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