こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせてもらっております。
今月のテーマは「慧可断臂(えかだんぴ)」です。
心の中の不安を取り除くことはできるか?
今回のお話
修行僧の神光(じんこう)は、禅宗の開祖である達磨大師に何度も入門を願いましたが、許されませんでした。
そこで神光は自らの左腕を切り落とし、決意の固さを示します。
※この場面を描いた有名な雪舟の絵がありますね。
さすがに心を動かされたのか、達磨が神光にたずねます。
「そうまでして、お前はいったい何を求めておるのだ?」
神光は答えます。
「私はいつも不安でならないのです。どうか私の心を安らかにおちつかせてください」
それを聞いた達磨は右手を突き出してこういいます。
「ではその『不安』というものをここに出してみなさい。私がおちつかせてやろう」
こういわれた神光は必死に自分の心の中の『不安』を探します。
「ダメです。どんなに探しても心の中に『不安』は見つかりません」
「見つからないか。見つからないのなら元から『不安』はないのだ。『不安』がないのならお前の心はもうおちついているはず」
心が安らかになった神光は慧可と名づけられ、達磨大師唯一の後継者となりました。
おまけ
今月号の花園誌の裏表紙の広告ですが、絵心経グッズちょっといいな。
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