覆面マンガ家ですが質問ある?

漫画家・今木商事の公式ブログ|マンガ、電子書籍などについてコメントします

花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」5月号は「風か幡(はた)か」

f:id:manga-imaking:20190430114536j:plain

こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

今月度も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。

今月のテーマは「風か幡か」です。

動いているのは風か幡かそれとも?

今回のお話 

広州法性寺(現在は光孝寺)。

法要や説法があることを知らせる幡(吹き流し)が風でなびいていました。

そこに二人の僧がいました。

一人がこういいます。

「見たまえ。幡が動いているよ」

もう一人の僧はこう返します。

「違うね。幡ではなく風が動いているのだ」

「そうじゃない動いているのは幡だ」

「わかってないな動いているのは風だ」

「幡だ」

「風だ」

二人の激論は終わりません。

と、そこに一人の男が現れました。

髪をボサボサに伸ばし、服装もむさくるしい猟師風でしたが、不思議と目は知性に輝いていました。

その男はふらりと二人に近寄ってくるとこういいました。

「これは幡が動いているのでもなければ風が動いているのでもない。あなた方の心が動いているのです」

f:id:manga-imaking:20190430120218j:plain

思いもよらないことをいわれて二人の僧はビックリ。

言葉の意味はわからなくても、この男がただ者でないことぐらいはわかります。

そこに二人の師匠である印宗法師がやってきました。

「五祖弘忍禅師の後継者がこの南方に来ていると聞いたことがある。あなたはその慧能(えのう)様ではないでしょうか?」

いかにもその男は慧能でした。

慧能はこの寺で剃髪出家してここ寺の住職になり、天下に禅僧としての名前を上げることになりました。

 

慧能禅師は2018年12月号で取り上げましたので2回目の出演(?)となります。 

imaking.hatenablog.com

おまけ

今月号裏表紙より。

絵心経Tシャツ…ちょっと欲しい。

f:id:manga-imaking:20190430122133j:plain

プロモーションコーナー 

仁と侠

仁と侠