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オジサン逃げて!私が見た男たちの挽歌(?)

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

この前遭遇したある男たちのストーリーです。

あの2人は何者?気になる私

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謎のオジサン

用事で電車に乗ったときのことです。

私が駅の構内に入ろうとすると、入れ違いに一人のオジサンが中から出てきました。

体はやや大柄でぜい肉のない筋肉質な初老の男性でした。

彼は下に降りる階段に向かっていきました。

どこかオドオドした表情が印象に残りました。

若い男

その後に若い男が構内から出てきました。

何だか怪しい雰囲気をかもし出している人物です。

見ていると、人を探している素振り。

まるで「あの野郎どこ行きやがった」とでもいうような感じなのです。

そこで私は気づきました。

オジサンの過去

あの初老のオジサンは名うての金庫破りの達人とか、そういう特殊技能の持ち主に違いない。いや体格がいいから金庫ごと持ってっちゃうとかかな?

とにかく裏の世界の住人だったのだ。その働きで一財産作りもした。しかしそんな生き方が長く続くわけもなく、あるとき仲間の裏切りで警察につかまり刑務所送りになってしまった。

やっと刑期を終えて出てきたものの、彼に愛想を付かした家族はどこかにいなくなっている。

やりきれない気持ちで街をあてどもなくぶらついていると運悪く昔の顔なじみに会ってしまう。

仕事の頼み

「デカい仕事があるんですよ。ぜひボスがまたあなたに頼みたいと申しておりまして」

ニヤリと笑う若い男。

「刑務所を出たばかりでフトコロもさびしいんじゃありませんか?ご協力させていただきますよ」

たしかに金は欲しい。しかしもう悪事とは縁を切ると決めたのだ。

オジサンは電車に乗って逃げる。

若い男は必死で追ってくる。

向かいのホームで

以上のようなストーリーを心の中で想像した私。

「オジサン逃げてくれ!もう悪事に手を染めることはない!」

心の中で叫んでいましたが、さすがに何か具体的にやったわけではありません。

2人のことが気になりつつも、電車に乗るべくホームに行きました。

すると…向かいのホームにあの2人がいるではありませんか。

しかもまるで2匹の子犬がじゃれあうように仲むつまじく…。

私の想像がすべて妄想だったことがわかって、ホッとして、あたたかな気持ちになるある日の午後でした。

それにしても若い男の人、勝手に心の中で悪人にしてスイマセンでした。

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