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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」8月号は「長者窮子の喩(ちょうじゃぐうじのたとえ)」

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。

今月のテーマは「長者窮子の喩」です。

男が得た財産とは?

 

今回のお話 

ある男がいました。

諸国を流浪してひどい暮らしをしていたのですが、やっとある長者の屋敷で雇われることになったのです。

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実はこの男はこの長者の息子でした。

でも幼い時家を飛び出して長い年月がたっていたので、父の顔も忘れていたのです。

長者は考えます。

 

「息子は長い放浪で心がすさんでいる。今、親子の名乗りをあげてもとても信じまい」

 

そこで自分が父であることは黙ったままで男を働かせました。

まずは一番汚い仕事をさせ、そして男が慣れて心を開いていくにつれて、だんだんと重要な仕事をまかせるようにしたのです。

やがて20年が経ち男は立派な人格になりました。

長者は自分の臨終が近づいているのを悟り、初めて男に打ち明けます。

 

「もういいじゃろう。お前はわしの息子だ」

 

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「お前にわしの財産すべてを譲るぞ」

 

この物語の長者は仏であり、息子(窮子)とは迷いの世界をさまよう私たち(衆生)のこと。

今回のストーリーは、私たちが人生の様々な導き(慈悲)によって仏の子であると気づいていくというたとえ話です。

 

 

 お守りにいかがでしょうか。

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