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花園誌連載「達磨大師一代記」10月号は第7話「達磨、武帝に会う」

今月も「心揺さぶる!禅僧伝 達磨大師一代記」を描かせていただいております。

第7話は「達磨、武帝に会う」です。

 

第7話「達磨、武帝に会う」

本当の功徳とは

 

今回のお話 

南海に着いた達磨(だるま)は武帝に招かれました。梁の国を治めていた武帝は仏教を厚く信仰しており、仏心天子(ぶっしんてんし)とたたえられるほどの人物でした。

武帝は達磨にたずねます。

 

「朕は即位してからこれまで多くの寺院を建立し、経典を書写し、僧侶たちを応援してきた。そこであなたにたずねるが、朕には今どのくらいの功徳があるだろうか?」

 

達磨は答えます。

 

「功徳などありません」

 

帝は驚いていった。

 

「これだけ仏教に貢献してきたのにどうして功徳がないのだ?」

 

達磨は答えます。

 

「功徳とは煩悩の因(もと)です。影のようなもので本物ではありません」

 

帝が聞きます。

 

「では本当の功徳とは何だ?」

 

「はかり知れないほど深くすぐれ満ち足りたものです。世間の価値観では求められるものではないのです」

さらに問答が続きます。

 

「聖なる真理の根本は何だ?」

 

「からりとして聖というものすらありません」

 

「目の前にいるお前は一体何者だ?」

 

「知りません」

 

武帝は達磨のいうことがさっぱり理解できず悟ることはできませんでした。

達磨は機縁が合わないことを知り武帝のもとを去りました。

 

 

この話、「心揺さぶる!禅の名場面」で以前にも書きました。

武帝の顔もそのままにしました。

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