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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」10月号は「無功徳」

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせてもらっております。

今月のテーマは「無功徳」です。

武帝の行いにはどのような功徳があるのか?

今回のお話 

6世紀頃の梁(今の中国)を治めていた武帝は熱心な仏教徒でした。

彼はたくさんの寺院を建立し、数多くの僧侶を育成、さらに写経のすばらしさを人々に説いて回っていました。

ある日のこと、武帝は、達磨大師がインドからはるばる近くまでやってきたことを知ります。

達磨大師といえば大変な高僧として有名でしたから、武帝はあわてて人を遣わし、大師を宮殿に招きます。

招きに応じて宮殿にやってきた大師に武帝はこういいます。

「私はお寺も建てたし、僧も育てた。その上写経の勧めにも励んでいる。自分でいうのも何だが、仏教のために大変尽くしているつもりです」

黙って聞いている大師。

「そこであなたにお聞きしたいのだが、これらの行いにはどのような功徳があるものでしょう?」

これに大師答えていわく。

「無功徳」

この一言だけでした。

いくら仏教のための行いであっても、報酬をあてにする行いは汚れた行い。それには何の価値もないということでしょう。

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