今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「雪を担って共に井を填む」です。
徳雲比丘の真意とは何か?
今回のお話
妙峯山(みょうぶざん)に住む徳雲比丘(とくうん・びく)が山の上から雪をたくさん桶に入れて、担いで持ってきました。
井戸に着くと中に持ってきた雪を入れます。
そしてこうつぶやきました。
「ふうむ、まだいっぱいにはならんか。また雪を持ってこなくては」
それを木の陰から見ていたのは善財童子(ぜんざいどうじ)。悟りの道を求めて旅をしている少年です。
文殊菩薩に、徳雲比丘に会うよういわれてここにやってきたのでしたが、雪で井戸を埋めようとしている彼の行動が理解できません。
「どれほど雪を投げ込もうと井戸の中で融けてしまうからムダなのに…」
「そのムダが大切なのです。そのムダなことを重ねるからこそきれいな心になるのですよ」
徳雲比丘のようにきれいな心になれるならムダは決してムダではないのです。
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