こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今回は私が実際に体験した不可思議な物体消失事件をご紹介します。題して…
深夜のファミレスで原作が消えた?怪しいのはあの男…殺人は起こらないので安心して!原稿消失事件
事件の経緯
10年以上前のことです。私はファミレスでマンガのネームを考えていました。
時間は深夜。店内にお客さんはほとんどいません。
特に禁煙席エリア(その頃は喫煙席エリアと禁煙席エリアが半々くらいの割合で分かれていました)には私の他に若い女性が1人きりでした。(図参照)
図を見てもらえばわかるとおり、私の席からは女性の様子がよく見えます。
彼女のかたわらには字がびっしり書かれた400字詰原稿用紙の束がありましたので、私は「彼女もマンガ家さんなのかな」と思いつつ、自分の仕事をやっておりました。
2、3時間ほど過ぎた頃でしょうか。そろそろ帰ろうかなと思ってふと彼女の方を見ると、何だか様子がおかしい。何かしきりにカバンの中を見たり席の周囲をキョロキョロしたりと落ち着かない感じなのです。
そこで思い切ってたずねてみると、先ほど私が見た原稿用紙の束が見当たらないというではありませんか(ちなみに後で聞いたところやはり彼女はマンガ家で原稿用紙の束はマンガの原作とのことでした)。
「あれを誰かが持っていっても何の得にもならないし…おかしいですね…」
彼女は首をかしげて、なおもさっき探した場所をまた探し直しますが、もちろん見つかりません。ファミレスの店員さんにも聞いてみたのですが、そんなものは見ていないということでした。
けっきょく彼女はあきらめて帰ってしまいました。
整理と考察
ここで状況を整理しておきます。
- この禁煙席エリアにおいて私たちがいる間、他のお客さんの出入りは1人もありませんでした。
- 私と彼女は何回かトイレに立ちました。
- ファミレスの店員さんは何回かこのエリアに来たと思います。
- 私も彼女のカバンや席の周辺(ソファのすき間など)をよく見ましたが、原稿の束はどこにもありませんでした。それほど小さなものでもないし厚さもそこそこあったので何かにまぎれてしまうというのも考えにくいのです。
まとめと推理
さあ頭脳明晰な読者諸賢の推理はいかに?
私は今もって真相がわからないのですが、この事件をふり返るたびにこう思います。
もし誰かが原稿の束を持ち去ったのだとすれば、容疑者はエリアに出入りした
A.彼女自身
B.ファミレスの店員
C.私
の3人しかありえません。
しかし彼女自身ではもちろんないだろうし、ファミレスの店員さんもそんなことする理由がありません。
そうなると客観的にいえば【C.私】が最も怪しいよなあと思うのです。
しかし信じてください。私は犯人ではありません!
でも本当にあの原作どこに消えてしまったんだろう?