覆面マンガ家ですが質問ある?

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マンガが描きたいけど描けないあなたへ覆面マンガ家からのアドバイス

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

このブログのアクセス解析を見るとこの記事の閲覧数が少し多いことに気づきました。

imaking.hatenablog.com

なぜなのか正確にはわかりませんが検索キーワードから推測はできます。おそらく

「マンガ家になりたいけどどうしたら良いかわからない」

「自分の年齢ではもうマンガ家にはなれないのか」

「現在マンガ家の人はどうやってデビューしたんだろう」

などの「マンガ家になる方法」に関心がある方が一定数いらっしゃるのでしょう。

そんなあなたに私がどうやってマンガ家になったか、どういう風に続けてきたかをお話して少しでもお役に立てたらと思います。

どうにかこうにかやっていくしかない

例によって結論を先にいっちゃいましたがどうにかこうにかやるしかないのです。

 

描きたいのに描けないジレンマ

一般にマンガ家でデビューしたい人は出版社の新人賞に応募することが多いと思います。それには1作自分のマンガ作品を仕上げる必要があるわけです。しかしこの「1作仕上げる」ということが私にはなかなかできませんでした。

「マンガ家になりたいならさっさと作品を描いて投稿すれば良いのに」

友人にもそういわれました。でもそんなこといわれなくても自分が一番よくわかっています。なのに描けなかったのです。

なぜ描けないのか?

私がなぜ描けなかったか?その理由は…

「頭の中の理想が高すぎて自分の原稿を描き始める気になれなかった」

というのが理由だったと思います。

マンガ家志望ですから当然マンガはたくさん読んでいます。絵がうまい人、お話作りが達者な人…そういうものを大量に見ていたおかげで自分の頭の中で理想のハードルが上がりきってしまい、なのにそれにひきかえ自分で描くと見てられないくらい絵もお話もヘタなわけですから(1作も描いてないのだから当然ですが)描きはじめることさえ困難になってしまうわけです。

友人の鼓舞で描けた私

ではそんな私がなぜ1作描くことができたのか?

これは別に精神力で乗り越えたわけでも何でもなく、当時同居していた友人に

「今日はもう描かなくて寝るんでしょ?」

「描くのは明日にするんですか?」

とか挑発じみた鼓舞を受けたので反発心から何とか描けただけです。彼は私の性格をよく知っていて、うまく乗せてくれたわけですね。

この友人の言葉がなかったら私はマンガ家になれなかったでしょう。感謝の言葉しかありません。

とにかく仕事にする

マンガ家志望者のみなさんの中にも、当時の私のように描けない人は多いのではないでしょうか。実際そういう人をたくさん見たり聞いたりしてきました。そんな人はどうすれば良いのでしょう?

一つの答えは「仕事にする」ことです。

とにかく仕事にしてしまえば締め切りというものがありますからイヤでも描かざるをえなくなります。そして1作仕上げてしまえば、たとえ自分がどんなに「うわ~ダメだこんなヘタクソなマンガ!最悪だ!」とかいくら思っても、作品を1作仕上げたという客観的な事実は世の中に残りますから、何にせよ1歩は前に進めたことになります。

どうにかこうにかやるしかない

まあ今は不景気で仕事にするのも簡単にはいかないかもしれませんが…。

とにかく四半世紀マンガ家をやってきた私が思うマンガ家の続け方は

「どうにかこうにかやるしかない」

です。

私のマンガ家歴の紆余曲折ぶりは以前の記事で書いたとおりですが、特に2010年くらいからは本当に試行錯誤の連続でした。でもそのときそのときに判断していろいろやっていくしかないのです。

はなはだ大ざっぱなまとめになってしまいましたが、とにかく不器用でも良いから1歩1歩確実に歩き続けることが何よりも大切です。

後にオリンピックで金メダルとるような選手だって赤ちゃんのころはヨチヨチ歩きだったに違いないのですから。

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