
今月も「心揺さぶる!禅僧伝 達磨大師一代記」を描かせていただいております。
第8話は「少林寺で面壁九年(めんぺきくねん)」です。
第8話「少林寺で面壁九年」
壁に向かって九年間の坐禅
今回のお話
武帝のもとを去った達磨はひそかに長江を越えました。
このとき達磨が蘆の葉に乗って川を渡ったという伝説があります。

その後、達磨は北魏の洛陽(河南省)に至り嵩山(すうざん)の少林寺に身を寄せました。そして壁に向かって坐禅を始めたのです。
一日中壁に向かってずっと坐ったまま動かない達磨を見て人々はいぶかしみました。
「あの男は誰ですか?」
「インドから来た達磨という者です」
「彼はどういう人なのでしょうか?」
「それが黙ったままなのでどんな人物かまったくわからないのです。われわれは壁観(へきかん)の婆羅門(ばらもん)と呼んでいます」
達磨はその後もひたすら壁に向かって坐禅を続けました。
このことから「面壁九年」と称されます。

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