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花園誌連載「六祖慧能一代記」9月号は第6話「五祖との別れ」

今月も「心揺さぶる!禅僧伝 六祖慧能一代記」を描かせていただいております。

第6話は「五祖との別れ」です。

 

第6話「五祖との別れ」

師との決別

 

今回のお話 

慧能を六祖と認めた五祖は衣鉢を渡しながらこういいます。

 

「この衣と鉢は悟りを開いた者へ、その証として代々受け継いできたものだ。この衣鉢を持っていることで、誰かがお前の殺害を企てるに違いない。早々にここを去れ慧能

深夜五祖は長江の畔にある渡舟場まで旅支度の慧能を案内しました。そして対岸に渡る舟に二人で乗り込むと五祖自らが櫂をとって慧能を渡そうとするので、たまらず慧能は師に声をかけます。

 

「師匠お坐りください。私が漕ぎます。弟子の私が漕ぐのが当然です」

 

五祖は答えます。

 

「いや私がお前を渡すのだ」

 

慧能は返します。

 

「道に迷っているうちはそうですが、師匠のおかげで私は悟りを開くことができました。悟れば自分で自分を渡すものです」

これを聞いた五祖はこういいました。

 

「うむ、その通りだ。仏法はお前によって世界に広がるだろう。三年もすると私はこの世界を去ることになる。これからもくれぐれも気をつけてゆくのだぞ。そしてつとめて南へ向かうのだ。決して教えを説くことを急いではならぬぞ」

 

対岸に到着した慧能は五祖にいとまごいをした後、南に向けて一歩を踏み出しました。

 

 

 

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