こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「啐啄同時」です。
子の生まれるタイミングを母ニワトリは知ることができるのか
今回のお話
あるところに名もないニワトリがいました。
彼女はもうすぐ生まれてくる子供のことを案じています。
うまく卵のカラを割って出てこられるだろうか…。
心配で胸が張り裂けそうです。
そんなことを思っていたとき、このニワトリの心に、強く語りかけてくる何かを感じました。
どうもわが子が卵から出てこようとしているようなのです。
その直感を信じて、彼女はありったけの力を込めてカラをくちばしでつつきます。
やがてカラが割れて無事子供が生まれてきました。
子はいいます。
「お母さんありがとう。ボクが内側からカラをつつくのと、お母さんが外側からつつくのが重なったので、うまくタマゴから出ることができました」
内側からつつくのを「啐」、外側からつつくのを「啄」といいますが、このように禅においても師と修行者の心と意図が一致することが大事なのです。
みやこ桜餅おいしそう!
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