こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。
今月のテーマは「趙州狗子(じょうしゅうくし)」です。
犬に仏性はあるのか?
今回のお話
名僧といわれる趙州和尚に一人の修行僧がたずねます。
「犬に仏性はあるのでしょうか?」
この修行僧にはいくらか有名な趙州和尚を試してやろうというたくらみがあったようです。
なぜならこの問いに答えるのはとてもむずかしく、もし和尚が「ある」と答えたら
「ではどうして仏性があるのに、この犬は畜生の身に落ちているのですか?」
もし「ない」と答えたら
「釈尊はすべてのものに仏性があるとおっしゃってるはず、おかしいでしょう!」
と、どちらにしても反論してやろうと思っていたからです。
さて趙州和尚は何と答えたか。
それはただ
「無」
ただ一言でした。
その答えに打ちのめされる修行僧。
この「無」は単に「ない」ということではもちろんなく、「ある」「ない」を超えた絶対的な「無」であったからです。
和尚のいう「無」はあらゆるものを区別する分別心を断ち切った「仏」の境地を示しています。
来年の干支である丑の人形第2弾です。
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