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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」8月号は「春日局幽霊済度(かすがのつぼねゆうれいさいど)」

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。

今月のテーマは春日局幽霊済度」です。

春日局と幽霊

 

今回のお話 

徳川家光の乳母春日局のところに突然幽霊が現れました。

侍女は血相を変えて逃げ出しますが、春日局は落ち着いていました。

 

「茶碗にいっぱい水を入れてここに持て」

 

そして茶碗を受け取ると、自分のかんざしを抜いて茶碗のふちに橋のように置いて、それを幽霊に見せました。

すると幽霊がみるみる消えていきます。

成仏していったのです。

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侍女が不思議に思ってこうたずねます。

 

「そのお茶碗にはどういう意味があったのですか?」

 

春日局がこう答えます。

 

「茶碗の水は迷いや苦しみの世界を表し、かんざしは三途の川を渡す「船頭」を表す」

 

続けて

 

「幽霊は三途の川を渡って「彼岸」の世界に行くことができた、つまり成仏させることができたということじゃ」

 

自らの心の持ち方次第で苦しみの世界に生きる幽霊にも彼岸の世界に生きる仏にもなりうるということです。

 
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