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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」9月号は「瓦を磨いて鏡に」

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

今月度も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせていただいております。

今月のテーマは「瓦を磨いて鏡に」です。

瓦を磨く師匠の真意とは?

今回のお話 

一日中熱心に坐禅に励んでいる馬祖道一(ばそどういつ)に、師匠である南嶽懐譲(なんがくえじょう)が声をかけます。

 

「お前は何を求めて坐禅をしておるのか?」

 

道一は答えます。

 

「はい。仏になるために坐禅をしております!」

 

それを聞いた懐譲はかたわらにあった瓦を手に取ると、道一の横に座り、ゴシゴシと瓦を磨き始めました。

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師匠の奇妙な行動の意味がわからず、道一はこうたずねます。

 

「あの師匠…何をなさっているのですか?」

「見てわからんか。瓦を磨いておるのじゃ。きれいに磨いて鏡にしようと思ってな」

「鏡…?」

 

道一はあきれてしまってこういいます。

 

「ハハハ、師匠。いくら瓦を一生懸命磨いたところで鏡にはなりません」

 

それを聞いた懐譲は答えます。

 

「そうか瓦を磨いても鏡にはならんか。ならばお前がいくら坐禅をしても仏にはなれんな」

 

坐禅はたしかに禅においてとても大事な修行。

しかし、ただ形ばかりで坐っていれば良いというわけではありません。

あくまでも「心が根本」であることを忘れてはいけない。

南嶽懐譲はそのことを弟子に伝えたかったのでしょう。

おまけ

表3にあった広告。

これをお読みになってるみなさま、いかがでしょうか。

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