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花園誌連載「心揺さぶる!禅の名場面」9月号は「一日不作 一日不食」

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こんにちは今木商事(イマキショウジ
@imakisyoji)です。

今月も花園誌で「心揺さぶる!禅の名場面」描かせてもらっております。

今月のテーマは「一日不作一日不食です。

禅師が食事をとらなくなったわけとは?

今回のお話 

先月号の「なぜ投げる?」の主人公である黄檗希運禅師の師匠、百丈懐海禅師のお話。

「作務(農作業などの労務)は上下老若の区別なく全員でやること」

これは百丈禅師が決めたルールですが、禅師自身誰よりも厳密にこれをまじめに守っていました。

しかし禅師も80歳を超えた高齢。弟子たちは師匠の体が心配でなりません。

「師匠、どうか作務はやめておやすみください」

と声をかけるのですが、禅師は黙々と作業を続けるのでした。

そこで弟子たちは、師匠の道具を隠してしまうことにしました。

道具がないため仕方なく作務を休む禅師。

よろこぶ弟子たち。

ところがその日から禅師は食事をとらなくなってしまったのです。

また心配して弟子が聞きます。

「もう三日も召し上がっていません。どこかお加減でも悪いのでしょうか?」

すると禅師いわく

「一日不作一日不食(一日作さざれば一日食わず)」

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それを聞いて弟子たちはハッとします。

「今日一日修行を怠った自分が、他の命を食物としていただくわけにはいかない」という禅師の真意を感じとったからでした。

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