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「裸はいつから恥ずかしくなったか:『裸体』の日本近代史」読みました!

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

先日こんな本を読みました。 

裸はいつから恥ずかしくなったか: 「裸体」の日本近代史 (ちくま文庫)

裸はいつから恥ずかしくなったか: 「裸体」の日本近代史 (ちくま文庫)

 

単行本のときからなんとなく気になっていたのですが、文庫本が出ていたので購入しました。 

とても興味深い内容だったので少し感想を書きたいと思います。

常識ってあっという間に変わってしまうんだなあと痛感

冒頭の気になる絵

本書は最初にあるショッキングな絵が紹介されます。

1854年あの有名なペリー艦隊に同行したハイネという人が描いた「下田の公衆浴場」という絵です。タイトル通り公衆浴場の絵なのですが、男女混浴であり、しかもみんな素っ裸です。しかし男女ともに恥ずかしがっている様子がまるでありません。

現代のわれわれからするといくら今から百五十年前だからってこんなことあるかな?と疑問に思ってしまいますが驚くことに事実だそうです。

裸を恥ずかしいと思っていく過程

本書は、幕末から明治にかけての日本の急激な近代化が、どのようにして日本人の「ハダカ」観を変化させていったのかを詳細に説いていきます。

あんまり内容のことにふれるとこれから読む人の楽しみを奪うことになってしまいますからくわしくは書きませんが、昔の人たちって人前であんなことやこんなことも平気でやってたんだな~と驚きました。

私が印象に残った箇所は、最初あんなにハダカが大丈夫だった日本人の中にも、わずか4年ほどで恥ずかしく思う人が出てきたというところです。 ずいぶん短い時間でも常識は変わってしまうんだなと痛感しました。

私にとっての40年

そういえば私の子どもの頃からずいぶん世間の常識は変わりました。

たとえば男性はほとんどの人がタバコを吸っていましたし、またかなりの人がその辺に吸い殻をポイ捨てして平気でした。

また私が原付免許を取った頃はノーヘルでもOKでした(わりとすぐ義務化されましたが)。

さらに思い出すと車のシートベルトも誰も着用していなかったと思います(この頃「シートベルト-これでもまだあなたは着けないか」という映画を試験場だかで観ました)。

ハダカに関していえば、私が小学生の頃ギリギリ電車の中などで赤ちゃんにオッパイをあげるお母さんを見た記憶があります。

私ももうすぐ52歳ですからけっこう長い間生きてます。10歳の頃から数えても40年以上たってるんだから、世の中が相当変わっても当たり前のことですね。

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