こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
私は今51歳であり、マンガ家も20年やっています。
その少し長く生きた経験から、人生にはちょっとした法則があるのでは?と思うようになりました。今回はこのことをご紹介いたします。
結論をいうとあなたが踏み出せば周りも変わるということです。
勇気を出しての第一歩が何より大事!
えらそうに書いておいて何ですが、私こそなかなか踏み出せない人間なのです。
しかしだからこそ一歩踏み出したときの体験が印象に残っているのかもしれません。
私が経験したいくつかをあげていきましょう。
上京のときのOくん
新人賞を獲った後、編集さんから「東京に来る気はないか?」とまでいわれていたのに、私は大阪でグズグズしていた…というのは前にも書きました。
それでも3年後、何とか「よいしょ!」と(ブルブルふるえながら)重い腰を上げて上京を決意したわけですが、初めての一人暮らし、初めての東京ということで不安が心からあふれそうでした。
そこで幼なじみのOくんが何年か前から東京に住んでいるのを知っていたので、彼を頼ることにしました。頼るといっても特に何をしてほしいというわけではなく、ちょっと近くで支えてもらえたらというくらいの気持ちだったのです。
さて彼に連絡しなくては…と思っていたところ、そのOくんからいきなり電話がかかってきたので驚きました。聞けばもう一人の幼なじみKくんから「今木がOくんと連絡取りたがっているみたいだよ」と聞いたということでした。
そこで上京のことを話すとOくんは「今自分が住んでいるアパートの2号室から1号室に引っ越すつもりだから、その空いた2号室に入らないか?」というではありませんか。
何から何までスルスル進むのがとても不思議でした。
決まっていたアシスタント先
こちらも上京のときの話です。「ママは情報部員」でデビューしたものの、担当編集さんは原稿を見て「やっぱり処理がね~」としぶい顔をしていました。要は絵がプロっぽくない、素人くさい絵だということです。やはりアシスタント修行をした方がいい、と勧められたと思います。
しかし今から考えるとおそろしいことですが、私は当時できれば人の下について修行なんかしたくないなあなんて考えていたのです。
それでも先ほど書いたとおりこれではいかん!と上京を(ブルブルふるえながら)決意しました。
そして担当編集さんに電話をして「東京に行ってアシスタントになりたいんですが」と伝えました。私としては、これも別に後のことは特に考えず、単なる決意表明くらいの気持ちだったのです。
しかし編集さんは「じゃあ自分が担当している国友やすゆき先生のところで今度一人やめるからそこに入らないか?」というではないですか。「ではお願いします!」ということで、国友先生のところでお世話になることになりました。
つまり私が上京を決意したとき、すでになかばアシスタント先は決まっていたようなものだったのです。
奥さんが探してくれてた新居
話がいきなり新しくなりますが、2011年末から今の奥さんと4年くらい遠距離恋愛をしていました。つきあい出した頃から結婚はほぼ決めていましたが、何といってもこの数年あきれるほどお金がなかったので、なかなか踏み出せませんでした。
そして昨年、やっとほんの少しお金が入ったので「えいや!」と(ブルブルふるえながら)彼女にプロポーズしました。(もちろん結果はOKでした♡)
これも単に結婚の決意表明ということだったわけですが、少したつと奥さんはもう新居を見つけてきていました。日当たり、風通しもよく、天井も高くて東京時代の4倍はある広いところでとても気に入りました。まさに今その部屋でこの記事を書いています。
渡る世間に鬼はなし
最後の話はちょっと趣旨が違うかもしれませんが…私がいいたいのはことわざでいう「渡る世間に鬼はなし」(世の中には鬼のようなひどい人ばかりではなく、困ったときに助けてくれる慈悲深い良い人もいるものだということ)ですね。
某ドラマのせいで逆さまにおぼえてる人も多いかもしれませんが、本来は「案外世間も捨てたもんでもない」ということです。
満員電車でギュウギュウ詰めになっているときでも、駅で降りる意思表示をすれば案外みんな道をあけてくれるもの。
ほんの少しの勇気が計り知れない未来につながるかもしれませんよ。
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