こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
私は以前コミックボンボンで「爆笑トランスフォーマー ギャグコロシアム」という作品を連載していました。
爆笑トランスフォーマー ギャグコロシアム (KCデラックス)
- 作者: 今木商事
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/06
- メディア: コミック
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これはトランスフォーマーのキャラクターたちが2頭身キャラになって暴れまわる4コマギャグマンガ作品です。
本作はすでに10年以上前の作品ですが、私はこの4コマを描くにあたって試してみたいことがありました。
それは「しょうもないダジャレネタが今の子どもに通用するだろうか?」ということでした。不安もいっぱいあったのですが、後々の反応を見ると、まんざらダメでもなかったようです。
さて、そのダジャレネタですが、今回は私がどういう風にしてそのダジャレネタを考えたのかを具体的に説明しましょう。
50音表を頭に浮かべて次々と文字を入れ替えるだけ!
結論を先にいうと、ダジャレ元の単語を1文字入れ替えてまとめるだけです。
インゲンのネタ
さて、では具体例をご紹介しましょう。ギャグコロシアムの中の1本です。
このように本作はボケ役である総司令官コンボイが何かを取り違えるというネタがとても多いです。この4コマはどういう風に考えていったのでしょうか?
このハウンドというキャラは人間にあこがれていますので、コンボイが人間になったハウンドを描いてあげるといいます。
しかしここで本当に人間になったハウンドをコンボイが描いたらマンガになりませんのでボケる必要があります。
人間でどうボケる?
まず人間→ニンゲンと仮名に変換します。次にアイウエオカキクケコ…と50音表を頭の中に浮かべます。慣れないうちは紙に描いた方が良いでしょう。
そして1番上の文字「ニ」に注目して同じイ段の文字をニの代わりに入れていきます。
すると
インゲン
キンゲン(ギンゲン)
シンゲン(ジンゲン)
チンゲン
ヒンゲン(ビンゲン、ピンゲン)
ミンゲン
リンゲン
という風にいくつかの単語ができますね。
この中で使えそうなのは
インゲン
キンゲン→金言
シンゲン→(武田)信玄
チンゲン→青梗(菜)
くらいでしょうか。
そこでいろいろ考えた上で「インゲン」を採用したわけです。
同じ段が望ましいが
なぜイ段限定かというとできるだけ元の「ニンゲン」と似た発音が望ましいと思うからです。でもこの場合はインゲンが見つかったからいいですが、いいのが見つからないときもあります。
そういう場合はイ段にこだわらずアイウエオ…と50音を順に当てはめていきます。
ブッダくんのネタ
このブログでも何回も登場している「ブッダくんギャグ精舎」からも1本ご紹介しましょう。
これは悟りを開いたブッダくんのところに梵天という神さまが会いにきたシーンですが「梵天(ぼんてん)」という単語を「曇天(どんてん)」に変換しています。
ウ段にこだわらなかったら「運転(うんてん)」とか「寒天(かんてん)」、「半纏(はんてん)」とかでもよかったかもしれません。
まとめ
このやり方ならどなたでもできますので、みなさんもダジャレ4コママンガを考えてみてはいかがでしょうか?