こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。
過去クラウドファンディングについて語ってきました。
というのも、私がクラウドファンディングに3回挑戦して2回成功させてきた経験があるからです。クラウドファンディングをやったことのあるマンガ家の中でも多いほうだと思います。
そこで、これからクラウドファンディングをやってみようと思う人たちの参考になるよう、この経験から私が感じたことをお話します。
クラウドファンディングのリターンは「すぐにできるもの」が良い…かも
成功の秘訣は前に書きましたのでそちらをご覧ください。
ところで私は現在昨年行われた「ブッダくんギャグ精舎」クラウドファンディングのリターン作業に追われています。今回はこのリターンについてくわしく説明しようと思います。
リターンの苦労話
リターンについては前に書きました。
見返り(リターン)とは?
支援の額に応じて何かしらの見返り(リターン)を設定します。 たとえば
・1000円支援してくれた人には【お礼のメッセージを送ります】
・3000円支援してくれた人には【お礼のメッセージ+特性ポストカードプレゼント】
・10000円支援してくれた人には【お礼のメッセージ+特性ポストカードプレゼント+映画のエンドクレジットにお名前を入れます】
・100000円支援してくれた人には【お礼のメッセージ+特性ポストカードプレゼント+映画のエンドクレジットにお名前を入れます+あなたが役者として映画に出演】
とかこんな感じですね。
クラウドファンディングとは何か?わかりやすく覆面マンガ家が説明! - 覆面マンガ家ですが質問ある?
リターン完了には強い意志が必要
要はリターンとは支援者に対しての見返りなんですが…これが日々の仕事に追われて、どうしても後回しになりがちです。
早くやらなきゃなあと思いつつ時間が過ぎていきます。なのでこれからクラウドファンディングをしようと思っている方は、このあたりのことにもよく注意してください。
リターンを完了させるにはなかなか強い意志が必要です。
こんなふうにえらそうにいってる私も「ブッダくんギャグ精舎」のリターンを昨年中に全部終わらせるつもりだったのに果たせず、サポーターのみなさまには申し訳ない限りです。しかし必ず完遂させますので、どうか今しばらくお待ちくださいませ。
専門的で時間かかるリターン
ただでさえ大変なリターンですが、特に時間のかかるリターンというものがあります。
ちなみに私がこのファンディングのリターンとして設定した一例をあげますと…。
これは2万円支援してくれた方へのリターンなんですが「装丁本」「複製プリント」で大変時間がかかってしまいました。
それぞれをやってくれるサイトを探したり、そこに原稿を送ったり、また梱包用のダンボールを買ったりと何やかんやで手間がかかるからです。
ちなみに今日やってた梱包作業の画像です。
すぐ終わるタイプのリターン
それとは対照的に比較的早く終わるリターンもあります。
マンガ家さんを囲んでの食事会・飲み会などに参加できる権利とかですね。
たとえば前にご紹介した巻来功士先生の「ゴッドサイダー外伝」新作描き下ろしプロジェクトの10万円コースでは…。
作品完成記念のお食事会にご招待が目玉のリターンになっています。
あこがれの先生と直接会ってお話もできるのですからサポーターから見てもなかなか魅力的なリターンといえますが、マンガ家側としても1回(おそらく数時間?)ですむので先ほどの複製原画などよりお手軽なリターンといえるでしょう。(もちろん直接人に会うのもエネルギーを使う行為ではありますが)
時間のかかるリターンはやるほうも大変だし、サポーターさんにも待ってもらわなきゃいけないしで、こういうすぐ終わるタイプのリターンのほうが良いかもなあというのが私が感じたことです。
しかし勉強にもなった
ただ今回間違いなくいえるのは、今回の経験で今までまったく知らなかった分野のことも知ることができたので、ここはとても良かったです。
たとえば複製原画のすばらしさについては書きました。
また額装についてもまったく知らなかったので、いろいろ調べてみて、こちらもとても勉強になりました。
そういう意味ではあまりこれがダメとかいわず、いろいろおもしろいユニークなリターンを考えてみるのも良いかもしれません。
クラウドファンディングで生まれた作品
ビットコインによるクラウドファンディングで制作したビットコインの本です。
仮想通貨ビットコインのことをマンガでわかりやすく勉強したい方にはうってつけ!
ビットコインの取引所ビットフライヤーさんの勉強会でも教材として使われるなど信頼性もピカイチです。