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覆面マンガ家ですが質問ある?

漫画家・今木商事の公式ブログ|マンガ、電子書籍などについてコメントします

縦スクロールとセリフの横書き少なくとも私はぜんぜん抵抗ないですよ!51歳覆面漫画家は何にでも対応する!

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こんにちは今木商事(イマキショウジ@imakisyoji)です。

漫画原作者猪原賽先生の記事を読みました。

iharadaisuke.hatenablog.com

iharadaisuke.hatenablog.com

ごく簡単にまとめると、若い世代にはスマホで読む縦スクロールマンガが受け入れられているようだから、われわれベテラン作家たちも果敢に挑戦するべきではないか。ただこの形式は今までとやり方が違いすぎて抵抗があるのもわかるし、またセリフを横書きにすることにもいろいろ面倒な問題があるなあ…といった内容だったと思います。

 

私は猪原先生のこの意見に大賛成です。何も全部旧来のやり方を捨てることはありませんが、必要に応じて対応するのは良いことです。

ただ形式の違いや横書きの問題はたしかにありますね。抵抗感があって当然です。

でもあくまで私の個人的な感想ですが、そんなにむずかしくはないと思います。

 

縦スクロールも横書きもそんなにこわくない

実はすでにやりました

以前やったお仕事でスマホで見せる漫画というのを描きました。1コマ1コマ同じ大きさで構成されていた作品です。諸事情で発表されていないので、ここでお見せすることは残念ながらできません。しかし描いたときの印象はいうほど抵抗感はありませんでした。日本漫画の大きな特徴としてコマ割りでリズム感を出すという点があると思います。大きいコマや小さいコマ、縦長のコマの使用などでお話の流れに変化を出すんですね。これは長い間日本漫画で培われてきた豊かな表現で私も大好きです。

しかし一方で4コマ漫画というものも長い歴史があります。これはいうまでもなく同じ大きさのコマが連続してあるだけのシンプルな形式です。4コマにも十分対応できる作家も多いのですから縦スクロール漫画も決してむずかしいとは思えません。

横書きもやりました

セリフの横書きに関してもすでにやりました。前にご紹介したクラウドファンディングで作った「まんがでわかる!ビットコイン」です。

 

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 あとこれもクラウドファンディングによって制作中の「ブッダくん ギャグ精舎」も横書きです。

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 なんで横書きにしたかというと単純に翻訳しやすいようにということです。

ビットコインもブッダも世界に通用する題材ですので機会あれば翻訳して出してみたいなと考えて横書きにしました。ちなみに内容も左から右に読むアメコミ形式です。

アメコミ形式で描けばいいのでは

聞いた話では右から左に進む日本漫画を英語圏の人向けに出版した際、絵やふきだしはそのままで、セリフだけ英語にしたものがけっこう受け入れられているそうです。だから特にアメコミ形式にする必要はないじゃないかという意見もありますね。

私はこの意見に対してもまったく反対ではありません。右からの形式に慣れているのに無理に生理的に抵抗あるやり方をすることないと思うからです。

しかし生理的にという意味では、内容は右からなのにセリフは左からというのはこちらの方が私としてはちょっと抵抗あります。

 

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それならいっそ以前竹熊健太郎先生の提唱されていた左綴じでセリフも横書きにした方がいろいろ都合が良いのではと思います。ただCOMICOなどのように日本で単行本化するときはたしかに問題ですが…。

togetter.com

それ以前にも横書きで漫画描いたことあります

たぶん竹熊先生も書かれていたと思うのですが、ファミ通など左綴じ雑誌に載っている漫画は当然多くが左綴じセリフ横書きで描かれていますよね。だからいうほど描くのに問題はないと思います。いや思うだけでなく実際にやっていた実感からもいえます。デンゲキニンテンドーDS(アスキーメディアワークス〈現KADOKAWA〉)で連載されていた「無双神機ライガスト」です。

 

無双神機ライガスト1巻

無双神機ライガスト1巻

 

 

 

無双神機ライガスト2巻

無双神機ライガスト2巻

 

 

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 ふきだしが横長になりがちだなあという以外特に違和感はありませんでした。縦長のコマとかたしかにちょっと描きにくいですがそんなに大きな問題とは思えません。

いろいろな状況に対応する

こう書いたからといって私は何も全部横書きにしろと主張したいのではなく、あくまでそれぞれの状況に柔軟に対応すれば良いのでは?といいたいだけです。

すなわち

  1. スマホ対応なら1コマ1コマ同じ大きさの縦スクロール用に描く
  2. 海外向けなら翻訳しやすいように横書きで描く
  3. 国内出版するのなら従来通り右からの漫画文法で描く 

今回のお餅漫画はもちろん右から左の縦書きセリフで描いてます。

お楽しみに!